2009年 01月 01日
『サヨナラみんな、サヨナラbonobos』
|
私、コジロウこと佐々木康之(Gt.)は2008年いっぱいをもってbonobosを脱退します
突然の発表という形になりましたが、ボク自身は悩んだ結果の末、しかし前向きな決断なのであります
辞める理由なんて山ほどあって、でも、なんにもないような気もして、一言では言うことができません
衝動的に辞めようと思ったわけじゃなく、水の流れの行き着いた先がここだったような感覚です
ただ、ひとつ、自分のなかではっきりしているのは、なによりも自分の作った音楽が、これからもより広く愛されるように、そのために、ただやりきりたいという気持ちでいます
ボクの20代のほとんどは、ボノボと歩んできました
びっくりするくらい楽しかったです!
思い出ボロボロです
鬱陶しいくらい向き合ってきました
だからほんとにいろいろありすぎて、掴みどころのない、辞める理由もよくわからないこんな文章なのですが、今は、わかっていただきたい
そして、ボクが作った曲たちは、誰におしつけるわけでもなく、ずっと残っていくのだと信じてます
ていうのも、こないだ、ひとつ思い出したことがありました
それは、辞めると決めてからもしばらく、なんとなく実感もわかない日々だったのですが、
ある日の早朝にブログをアップして、そのあと、ネットでいろいろ見てました
辿り着いたのは、『THANK YOU FOR THE MUSIC』についていろんな人のコメントがたくさんアップされているサイトでした
そこでは大多数の人がこの曲を讃えてくれていて、それらの人の想いや、感じたことが書かれていました
否定的な意見すら愛おしいような変な感覚になり、なんだか急にグググーーっと体の真ん中から熱くなってきて、急に辞めることに実感がわいてきました
『THANK YOU FOR THE MUSIC』を初めてボノボでつくって、マスタリング前の音源を、当時大阪から東京に通ってたので、ホテルの中で寝ながら、何回も何回も嬉しくて聞いていたのを思い出しました
昨日(2008/12/31)はボノボでの最後のライブで、ボノボでボクが演奏するその最後の曲がサンキューで、
お決まりの、手を叩いてピースサインも、大合唱も、演奏も、そのなにもかもがみんなによって支えられて作られた曲なんだなと、それがあらためてわかりました
やっとわかりました
遅かったけど間に合った!っていうような、何とも言えない感覚…
ほんとにたくさんの人に支えられてきたんだな、と
今後は、作家、プロデューサーとして頑張りつつ、なんらかの形でライブ活動もしていきたいな、と思っています
まずは今、楽曲提供や、CM音楽、サントラ…、などちょっとずつやり始めてます
今んところホームページとブログ『FUTURE MOVING』があるので、そちらでいろいろお知らせできたらと思います
まぁ、それはほんとに、どう考えたって苦難な道なんですが、30歳になり、自分の人生の中で後悔しないようやりきりたい!と考えた末、選んだ道なので、今はドキドキとワクワク感でいっぱいです
最後に、これまでボクを支えてくれた、家族、メンバー、スタッフ、ファンの、たくさんのみなさん、
心から感謝してます
本当にありがとう
そして、これからもよろしく!
じゃーね
bonobos 佐々木 “コジロウ” 康之
by cojilous
| 2009-01-01 01:01
| インフォメーション